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アメリカへの移住や留学が決まり、いよいよ新生活の準備を始める段階になって、多くの人が直面するのが「家具をどうするか」という大きな壁ではないでしょうか。
渡米当初、現地の賃貸物件情報に「Unfurnished(家具なし)」という言葉が並んでいるのを目にし、家具の手配について途方に暮れてしまうケースは決して少なくありません。
日本のように家具家電付きの物件が一般的ではないアメリカでは、ベッドもソファもダイニングテーブルも、すべて自分で調達しなければ生活が始められないのです。

もちろん、IKEAやAmazonですべてを購入して揃えるという手もありますが、慣れない土地での買い出しや組み立ては想像以上にハードルが高いですし、何より数年後の帰国時にそれらをどう処分するかを考えると、どうしても二の足を踏んでしまいますよね。
そこで有力な選択肢として挙がってくるのが「家具レンタル」なのですが、実際の相場や料金体系、おすすめの会社情報などは意外とネット上にもまとまった情報が少なく、見積もりを取って初めてその高額な請求額に驚くケースも少なくありません。

この記事では、アメリカでの家具レンタル相場を中心に、駐在員や留学生が賢く利用するためのポイントや注意点、さらには購入と比較した際の損益分岐点などを、私自身の失敗談や経験も交えながら、徹底的に分かりやすく解説していきます。
これからアメリカ生活を始める皆さんが、無駄な出費を抑え、スムーズに快適な生活をスタートさせるための一助となれば幸いです。

記事のポイント
  • アメリカの家具レンタル市場の複雑な価格構造とリアルな相場観
  • 短期滞在と長期契約における驚くべきコストの違いと注意点
  • 主要な家具レンタル会社(CORT、Feather、日系など)の料金比較と特徴
  • 購入と比較した際の損益分岐点と、賢い使い分けの具体的なテクニック

アメリカの家具レンタルの相場と仕組み

まずは、アメリカにおける家具レンタルの基本的な相場と、その料金が決まる独特の仕組みについて理解を深めていきましょう。
単に「月額いくら」という数字だけを見るのではなく、日本とは大きく異なる賃貸事情や契約期間による価格差など、知っておくべき前提知識を整理しておかないと、思わぬ落とし穴にはまってしまう可能性があります。

アメリカの家具レンタルの相場と仕組み
持たない贅沢。レンタル生活のすすめ・イメージ

アメリカ賃貸の家具なし事情と必需品

アメリカの賃貸アパートメント探しをしていると、ほとんどの物件が「Unfurnished(家具なし)」であることに気づくと思います。
これは文字通り、部屋には何もない状態を指すのですが、日本の「家具なし」とは少し感覚が異なる部分がありますので注意が必要です。

一般的に、冷蔵庫や食器洗浄機、電子レンジ、オーブンといった大型のキッチン家電(White Goodsと呼ばれます)は、賃貸物件に備え付けられていることがほとんどです。
これは非常に助かるポイントですね。
しかし、それ以外の生活に必要な家具、例えばベッド、ソファ、ダイニングテーブル、テレビ台、デスクといったものは、入居者が自ら手配しなければなりません。

ここで特に盲点となりがちで、多くの日本人が渡米直後に困るのが「照明(Lighting)」です。
驚かれるかもしれませんが、アメリカの多くのアパートメントでは、寝室やリビングの天井に照明器具(シーリングライト)が設置されていないことが珍しくありません。
天井にあるのは火災報知器だけで、照明用の配線すら来ていない部屋も多々あります。
つまり、自分でフロアランプやテーブルランプを用意しない限り、入居初日から「真っ暗闇」の中で過ごすことになってしまうのです。
内見(Viewings)の際には昼間に行くことが多いので気づきにくいのですが、契約前に必ず「各部屋に照明はあるか?」を確認し、なければレンタルリストの最優先事項に「ランプ」を追加する必要があります。

また、「カーテン」や「シャワーカーテン」も同様に要注意です。
ブラインドがついていることは多いですが、遮光カーテンなどは自分で用意する必要がありますし、シャワーカーテンがないとシャワーすら浴びられません。
こうした「日本では当たり前にあるものがない」という前提で、生活の立ち上げに必要なアイテムリストを作成することが重要です。

家具レンタルは、単にベッドやソファを借りるだけでなく、こうした「生活の穴」を埋めるための包括的なサービスとして機能しています。
多くのレンタル会社が「Living Room Set」や「Bedroom Set」といったパッケージを用意していますが、そこにはランプやサイドテーブルが含まれていることが多いのも、こうしたアメリカ特有の住宅事情を反映しているからなんですね。

アメリカ賃貸の家具なし事情と必需品
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📝家具なし物件のチェックリスト
物件を内見する際は、以下のアイテムが「あるか・ないか」を必ず確認しましょう。

  • 天井照明:
    特に寝室とリビング。スイッチがあっても、それがコンセントのオンオフを切り替えるだけのものである可能性があります。
  • 洗濯機・乾燥機:
    「In-unit(室内あり)」か「On-site(敷地内共用)」か。共用の場合は洗濯カゴなどの運搬用具が必要です。
  • 電子レンジ:
    キッチンにビルトインされているか。古い物件だとない場合もあります。
  • クローゼットの棚:
    ハンガーパイプだけで棚がない場合、収納家具が必要になります。

短期滞在は割高?期間別の料金変動

家具レンタルの料金設定において、最も支配的で、かつ利用者が最も頭を悩ませる変数が「契約期間(Lease Term)」です。
結論から申し上げますと、アメリカの家具レンタルは「長期契約(12ヶ月以上)」を基本として設計されており、短期契約(1ヶ月~3ヶ月)には驚くほどのプレミアム価格(割増料金)が課される構造になっています。

これは、レンタル会社のビジネスモデルを考えればある程度納得できる話かもしれません。
家具を貸し出すためには、倉庫でのピッキング、トラックへの積み込み、配送、現地での組み立て・設置という重い労働コストがかかります。
そして返却時には、再び回収し、倉庫に戻し、徹底的なクリーニングと消毒(Sanitization)、場合によっては補修作業を行わなければなりません。
これらの固定コスト(Fixed Costs)は、レンタル期間が1ヶ月だろうが12ヶ月だろうが変わりません。
そのため、短期間でこのコストを回収しようとすると、必然的に月額料金を高く設定せざるを得ないのです。

具体的な数字で見てみましょう。
ある大手レンタル会社が提供する、単身者向けの標準的な「スタジオパッケージ(家具一式)」の料金例です。

契約期間月額料金(概算)長期契約との差
12ヶ月契約$150基準価格
6ヶ月契約$250約1.6倍
3ヶ月契約$400約2.6倍
1ヶ月契約$600約4.0倍

いかがでしょうか。
1ヶ月だけの利用だと、12ヶ月契約の月額料金の4倍近い価格になることも珍しくありません。
「たった1ヶ月借りるだけなのに$600もかかるの?」と驚かれる方も多いですが、これは家具レンタルというよりは、「配送・設置サービス込みの短期利用料」と考えた方が適切かもしれません。

短期滞在は割高?期間別の料金変動
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この価格構造から言えることは、3ヶ月未満の超短期滞在の場合、家具レンタルは経済合理性が低いということです。
もし滞在が数ヶ月程度であれば、最初から家具やキッチン用品が完備された「Furnished Apartment(家具付きアパート)」や「Corporate Housing(サービスアパートメント)」、あるいはAirbnbなどを利用した方が、トータルのコストは安く済む可能性が高いでしょう。
逆に、家具レンタルがお得になるのは、最低でも6ヶ月、理想的には12ヶ月以上の滞在が見込まれるケースだと言えます。

📝短期利用の裏技的な考え方

それでも、家具付き物件が見つからない場合や、どうしても特定のエリアに住みたい場合もあるでしょう。
その際は、短期レンタルの高額な料金を「ホテル代との差額」として捉えてみてください。
例えば、ホテルに1ヶ月滞在すれば$3,000~$5,000はかかります。
それに比べれば、家賃$2,000+家具レンタル$600=$2,600の方が安い、という計算も成り立ちます。
「所有」の代替ではなく、「ホテルの代替」として割り切って利用するのが、短期レンタルの賢い使い方です。

留学生と駐在員の利用料金の違い

家具レンタル市場の面白いところは、利用者の属性(誰が借りるのか)によって、推奨されるパッケージや相場観が明確に分かれている点です。
大きく分けると「留学生(Student)」と「駐在員(Expat/Corporate)」の2つの層があり、それぞれに最適化されたプランが存在します。

留学生(International Students)の場合

留学生は一般的に予算制約が厳しく、またルームシェアをするケースも多いため、「必要最低限のものを安く」というニーズが強くなります。
大手レンタル会社のCORTなどは、こうした学生向けに特化した「Student Package」を用意しており、これが市場の最安値帯(ボトムライン)を形成しています。

  • 月額相場:
    $139 ~ $199
  • パッケージ内容:
    ツインまたはフルサイズのベッド、勉強机、椅子、小さなチェスト、場合によっては小さなソファ。
  • 特徴:
    新品ではないリユース品が中心になることが多いですが、クリーニングは徹底されています。
    契約には「学生証(Student ID)の提示」や「9ヶ月以上の契約(Academic Year)」が条件となることが一般的です。
    友人と一緒に複数人分のセットを申し込むと、配送費が割り勘にできたり、ボリュームディスカウントが効いたりすることもあるので、同じアパートに住む留学生仲間がいれば協力するのも手です。

駐在員(Corporate Expats)の場合

一方、企業の駐在員の場合、会社が費用を負担してくれるケースが多く、予算よりも「快適性」「手間の少なさ」「社会的信用に見合った生活レベル」が重視されます。
この層に向けたパッケージは、家具のグレードが上がり、デザイン性も高くなります。

  • 月額相場:
    $300 ~ $600(単身) / $600 ~ $1,200(ファミリー)
  • パッケージ内容:
    クイーンまたはキングサイズのベッド、座り心地の良い3人掛けソファ、4人以上のダイニングセット、大型テレビ用のスタンド、コーヒーテーブル、ラグ、アートワーク、高級リネン類など。
  • 特徴:
    いわゆる「Move-In Ready(入居即生活可能)」な状態を目指すパッケージです。
    家具だけでなく、食器(Housewares)、調理器具、タオル、掃除機、アイロンまでセットになった「フルパッケージ」を選ぶ方も多く、これならスーツケース1つで渡米してもその日から不自由なく暮らせます。
    月額コストは高くなりますが、買い出しの手間や時間を時給換算すれば、忙しいビジネスパーソンにとっては十分に元が取れる投資と言えるでしょう。

このように、ご自身がどのセグメントに属するかによって、見るべき相場は全く異なります。
学生なのに駐在員向けの豪華なカタログを見て「高すぎる!」と諦めてしまったり、逆に駐在員なのに学生向けの簡素な家具を選んでQOL(生活の質)を下げてしまったりしないよう、自分に合ったプランを見極めることが大切です。

留学生と駐在員の利用料金の違い
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注意!配送費や保険など隠れたコスト

家具レンタルを検討する際、ウェブサイトに大きく表示されている「月額レンタル料」だけを見て予算を組んでしまうのは、非常に危険な間違いです。
アメリカのサービス産業全般に言えることですが、表示価格はあくまで「基本料金」であり、最終的な請求額にはさまざまな手数料や税金が上乗せされます。
見積もり段階や契約直前になって「えっ、こんなにかかるの?」と青ざめないよう、家具レンタルにおける「隠れたコスト(Hidden Costs)」を事前に把握しておきましょう。

1. 配送・設置・回収費 (Delivery & Pickup Fees)

ほとんどのレンタル会社において、家具の配送と回収は有料です。
しかも、日本のように数千円で済むレベルではありません。

  • 相場:
    往復で $150 ~ $300 程度。
  • 変動要因:
    倉庫からの距離、家具の点数、配送指定日(土日や早朝は割増)によって変わります。
  • Walk-up Fee(階段料金):
    これが意外な落とし穴です。
    もしあなたがエレベーターのないアパートの3階や4階に住む場合、階層ごとに$25~$50程度の追加料金(Walk-up Fee)を請求されることがあります。
    事前に申告しておかないと、当日配送員に「聞いてないから運べない」と拒否されるか、その場で追加料金を交渉されることになります。

2. 保険・ダメージウェーバー (Damage Waiver)

レンタル中の家具に対する保険のようなもので、多くの契約で必須、またはデフォルトで付加されています。

  • 相場:
    月額レンタル料の 10% ~ 15% 程度。
    (例:月額$400のレンタルなら、プラス$40~$60)
  • カバー範囲:
    火災、洪水、地震などの自然災害、および「通常の使用による摩耗(Normal wear and tear)」はカバーされます。
    しかし、ペットが噛んだ傷、タバコの焦げ跡、ワインやコーヒーのシミ、子供がつけた落書きなどは「過失」とみなされ、対象外となることが多いので注意が必要です。
  • 節約テクニック:
    ご自身で加入する「レンターズ保険(家財保険)」の補償内容にレンタル家具が含まれている場合、その証書(COI: Certificate of Insurance)を提出することで、このダメージウェーバー料を免除(Waive)できることがあります。
    毎月数千円の節約になりますので、契約時に必ず「自分の保険を使えるか?」と確認してみましょう。

3. アプリケーションフィーとデポジット

契約時の審査(Credit Check)にかかる事務手数料として、$20~$50程度のアプリケーションフィーがかかる場合があります。
また、クレジットヒストリーがない場合やスコアが低い場合は、1ヶ月~2ヶ月分のレンタル料に相当するセキュリティデポジット(保証金)を求められることが一般的です。
これは退去時にダメージがなければ返金されますが、初期費用としてキャッシュフローを圧迫する要因になります。

4. 早期解約違約金 (Early Termination Fees)

「12ヶ月契約の方が安いから」といって安易に長期契約を結び、事情が変わって6ヶ月で帰国することになった場合、残りの期間のレンタル料の50%~100%を違約金として請求されることがあります。
ただし、駐在員の方であれば「転勤条項(Transfer Clause)」や「外交官条項(Diplomatic Clause)」を契約に盛り込むことで、会社都合の帰任や転勤の場合には違約金なしで解約できる特約を付けられる場合があります。
契約書にサインする前に、必ずこの条項があるかチェックしてください。

注意!配送費や保険など隠れたコスト
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家具はレンタルかIKEAで購入か比較

「結局のところ、レンタルするのとIKEAで全部買って揃えるのと、どっちが得なの?」
これは、アメリカで生活を始める誰もが一度は頭を悩ませる究極の問いです。
結論から言うと、その答えは「滞在期間」と「あなたがどれだけの手間(労力)を許容できるか」によって決まります。

一般的に、金銭的な損益分岐点は「滞在期間12ヶ月」と言われています。
ここで、標準的な1ベッドルーム(1BR)の家具を揃える場合のコストをシミュレーションしてみましょう。

項目レンタル
(月額$300想定)
購入
(IKEA/Amazonで揃える)
初期費用$300(配送費等)
$300(初月)
= $600
家具代$2,000
配送費$150
工具等$50
= $2,200
6ヶ月後の総額$2,400$2,200
12ヶ月後の総額$4,200$2,200
退去時の費用$150(回収費)$300(廃棄業者依頼) or $0(売却)
手間・労力ほぼゼロ(立会いのみ)特大(買出し、搬入、組立、廃棄)

この表を見ると、6ヶ月時点で金額的にはほぼ拮抗し、12ヶ月を超えると明確に「購入」の方が安くなることがわかります。
2年以上住むのであれば、レンタルは高級車をリースするようなもので、経済合理性は低くなります。

しかし、ここで見落としてはいけないのが「見えないコスト」、つまり労力とストレスです。
IKEAで家具を一式買うとなると、広い店内を歩き回ってピックアップし、レンタカーを借りて運び(配送サービスもありますが高額かつ遅れることが多い)、何十個もの段ボールを開封し、複雑な説明書と格闘しながら組み立てる必要があります。
ベッド、ソファ、デスク、チェア、ダイニングセット……これらを大人1人で組み立てるには、優に20時間以上かかるでしょう。
慣れない海外生活のスタート時期に、この重労働は精神的にも肉体的にもかなりの負担になります。

さらに深刻なのが「出口戦略」、つまり退去時の処分です。
アメリカには日本のような便利な粗大ゴミ回収システムがない地域も多く、家具を捨てるには民間の「Junk Removal(不用品回収業者)」に依頼する必要がありますが、これには$200~$500ほどの費用がかかります。
「売ればいいじゃないか」と思われるかもしれませんが、IKEAの家具のリセールバリューは非常に低く、Facebook MarketplaceやCraigslistで買い手を探す手間、見ず知らずの人を自宅に入れて引き渡すリスクなどを考えると、割に合わないことも多々あります。

家具はレンタルかIKEAで購入か比較
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📝比較の結論

  • 3ヶ月~9ヶ月の滞在レンタル推奨
    購入と処分の手間を考えると、多少割高でもレンタルが圧倒的に楽です。
  • 1年~2年の滞在判断が分かれるゾーン
    「時間と体力を買いたい」ならレンタル。「少しでも節約したい、DIYが好き」なら購入。
  • 2年以上の滞在購入推奨
    さすがにレンタル料の総額が高くなりすぎます。購入して、帰国時は「すべて捨てても元は取れた」と割り切るのが良いでしょう。

アメリカでの家具レンタルの相場で選ぶ業者

アメリカには全米規模の大手から、特定の都市に特化したおしゃれなスタートアップ、そして日本人駐在員向けのニッチなサービスまで、数多くの家具レンタル会社が存在します。
それぞれの会社には明確な特徴と得意分野がありますので、自分のニーズ(予算、デザイン、期間、英語力)に合わせて最適なパートナーを選ぶことが成功の鍵です。
ここでは、代表的な業者ごとの相場観と特徴を詳しく解説します。

アメリカの家具レンタル相場で選ぶ業者
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最大手CORTの特徴とパッケージ価格

アメリカで家具レンタルと言えば、まず名前が挙がるのが「CORT(コート)」です。
ウォーレン・バフェット率いるバークシャー・ハサウェイの傘下企業であり、その信頼性とネットワークの広さは業界随一です。
全米の主要都市をほぼカバーしており、豊富な在庫と自社の配送トラック網を持っています。

相場観: 中~高(1BRパッケージ $129~$400以上 ※地域とグレードによる)

📝CORTの最大の強み:

それは「圧倒的な安心感」と「パッケージの網羅性」です。
CORTは企業の駐在員対応に非常に慣れており、家具だけでなく、リネン、タオル、食器、鍋、掃除機、果てはトースターまで含めた「Housewares Package」を追加することができます。
これを頼んでおけば、入居したその日から、まるでホテルに住んでいるかのような生活がスタートできます。
日本から到着して、時差ボケの中で買い出しに行く必要が一切ないというのは、何物にも代えがたいメリットです。

📝デメリット:

一方で、デザインに関しては「無難(Corporate Housing的)」なものが多く、インテリアにこだわりのある方には少し物足りないかもしれません。
また、契約条件(解約規定やダメージ判定)は比較的厳格です。

最大手CORTの特徴とパッケージ価格
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📝こんな人におすすめ:

  • 会社の経費で落ちる駐在員の方
  • とにかく手間を省いて、すぐに生活を立ち上げたい方
  • 地方都市に住む予定の方(他の選択肢が少ないため)
  • 学生や軍関係者(専用の割引パッケージが充実しています)

出典情報
CORTの提供する最新のパッケージ詳細や、地域ごとの正確な価格シミュレーションについては、公式サイトで確認することができます。
(出典:CORT Furniture Rental 公式サイト

おしゃれなFeather等のデザイン家具

近年、ニューヨーク、ロサンゼルス、サンフランシスコといった大都市を中心に人気を集めているのが、「Feather(フェザー)」や「Fernish(ファーニッシュ)」といったテック系スタートアップです。
これらは従来の「レンタルの家具=ダサい」というイメージを根本から覆しました。

相場観: 中~高(アイテムごとの積み上げ式。スタジオパッケージで月額$150~$300程度から)

📝デザイン系サービスの強み:

最大の特徴は、West Elm、Pottery Barn、Crate & Barrelといった人気ブランドの家具や、自社の高品質なデザイナーズ家具を取り扱っている点です。
ミッドセンチュリーモダンや北欧風など、トレンドを押さえた家具で部屋をコーディネートできるため、自宅がおしゃれなカフェやショールームのようになります。
QOL(生活の質)を重視するミレニアル世代や専門職の方から絶大な支持を得ています。

📝画期的な仕組み「Rent-to-Own」:

もう一つの大きな特徴が、レンタル期間中に支払った金額を、その家具の購入代金に充当できる「買取オプション(Rent-to-Own / Buyout)」です。
例えば、小売価格$1,000のソファを月額$50でレンタルしていたとします。
10ヶ月借りて「やっぱりこれが欲しい」と思ったら、既に支払った$500を差し引いた残額$500を支払えば、そのソファはあなたのものになります。
「まずはレンタルで試してみて、気に入ったら買い取る。気に入らなければ返却して別のものを試す」という柔軟な使い方ができるため、家具選びに失敗したくない人にとっては非常に合理的なシステムです。

📝デメリット:

対応エリアが大都市に限定されていることと、人気アイテムは在庫切れになりやすいことです。
また、メンバーシップ(月額会員)にならないと配送費が高くなるケースもあります。

おしゃれなFeather等のデザイン家具
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日本語対応で安心な日系サービス

英語での細かい契約交渉に不安がある方や、どうしても日本式の生活スタイルを維持したい方には、日系の家具レンタルサービス(例:Koshin Rentals、Redacなど)が非常に心強い存在となります。
これらは主にニューヨーク、ニュージャージー、コネチカットなど、日本人駐在員が多く住むエリアで展開されています。

相場観: 適正~やや割高(ニッチなサービス料が含まれるイメージ)

📝日系サービスの独自の強み:

  • 炊飯器:
    象印やタイガーなどの高機能な日本製炊飯器。
  • ウォシュレット:
    アメリカでは普及率が低いですが、これがないと生きていけないという日本人には救世主です。
  • 硬めのマットレス:
    アメリカのマットレスは沈み込むほど柔らかいものが多いため、腰痛持ちの日本人向けに硬めのものを用意しています。
  • 変圧器:
    日本から持ち込んだ家電を使うために必須です。

米系企業では絶対に手に入らない「日本人の必需品」がラインナップされています。

さらに最大のメリットと言えるのが、「日本の信用情報で契約できる」という点です。
アメリカのクレジットヒストリーがなくても、日本の親会社の保証や、日本での過去の信用情報をベースに審査を行ってくれるため、渡米初日からスムーズに契約が可能です。
日本語で細かいニュアンスまで相談できる安心感は、何事もトラブル続きのアメリカ新生活において、精神的な支柱となるでしょう。

日本語対応で安心な日系サービス
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レンタルと購入を使い分ける節約術

すべての家具をレンタルすると月額料金が高額になってしまいますが、逆にすべてを購入すると組立や処分が大変です。
そこで、私が強くおすすめしたいのが、「レンタルと購入のいいとこ取り」をする「ハイブリッド利用」という戦略です。
それぞれのメリットを活かし、デメリットを消し合う賢い方法です。

ハイブリッド利用の具体的な振り分け

以下のように、家具の特性に合わせて調達方法を変えます。

1. レンタルすべきもの(大型・組立困難・処分困難)

  • ベッド(マットレス): 衛生面で信頼できる業者から借りたいですし、何より大きく重いため、搬入・搬出をプロに任せるメリットが最大です。
  • ソファ: 部屋の印象を決めるメイン家具。大きすぎて自家用車では運べず、処分も大変です。
  • ダイニングテーブル: これも組立と処分が面倒なアイテムの筆頭です。

2. 購入すべきもの(小型・配送容易・安価)

  • デスクとチェア: AmazonやWayfairで安価で機能的なものが手に入ります。組立も比較的簡単です。
  • ランプ(照明): IKEAやTargetで数十ドルで買えます。部屋の雰囲気を変えるアクセントにもなります。
  • キッチン用品・小物: 100円ショップ(Daisoなど)やTargetで揃えれば、レンタルのパッケージ料金より遥かに安く済みます。
  • テレビ: アメリカではテレビが非常に安く、32インチなら$100以下で買えることもあります。レンタルするより買った方が安いです。

この戦略をとることで、月額のレンタル料を最低利用料金(Monthly Minimum)付近($150~$200程度)に抑えつつ、退去時の処分コストや手間も最小限にすることができます。
「大物は借りて、小物は買う」。これがアメリカ生活立ち上げの黄金ルールです。

レンタルと購入を使い分ける節約術
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クレジットヒストリーと審査の壁対策

アメリカで家具レンタル契約を結ぶ際、最大の障壁となるのが「クレジットヒストリー(信用履歴)」の確認です。
家具のレンタル契約は金融取引(リース契約)の一種とみなされるため、申し込み時にSocial Security Number (SSN) の入力と、FICOスコアのチェックを求められるのが一般的です。
しかし、渡米直後の日本人はSSNを取得したばかりか、まだ持っていない状態であり、クレジットスコアも「ゼロ」です。
そのままオンラインで申し込むと、システムで自動的に「審査落ち(Declined)」となってしまいます。

「じゃあ借りられないの?」と絶望する必要はありません。
クレジットヒストリーがない外国人(Expats)に対する救済措置は必ず用意されています。以下の手順で突破しましょう。

1. デポジット(敷金)の活用

信用力の不足を「現金」で補う方法です。
多くのレンタル会社では、クレジットスコアが足りない場合、1ヶ月~2ヶ月分のレンタル料相当額を「Security Deposit」として預けることで契約を許可してくれます。
このお金は、返却時に家具にダメージがなければ全額返金されます。

2. 国際部(International Department)への直接コンタクト

CORTなどの大手には、駐在員対応専門の部署やプログラム(Expat Program)があります。
オンラインフォームで弾かれてしまったら、すぐにカスタマーサービスに電話かメールをし、「私は日本からの駐在員で、まだSSNはないが、十分な支払い能力がある」と伝えましょう。
その際、以下の書類の提出を求められることが多いです。

  • パスポートとビザのコピー
  • 雇用主からのオファーレター
    (年収や雇用期間が記載されたもの)
  • 日本のクレジットカード

これらを提示すれば、人間の担当者がマニュアルで審査を通してくれるケースがほとんどです。
アメリカでは「交渉」がすべてです。システムに拒否されても、諦めずに人間と話をすることが大切です。

クレジットヒストリーと審査の壁対策
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アメリカの家具レンタル相場の総括

長くなりましたが、最後にアメリカの家具レンタル市場の相場と選び方についてまとめます。

最適な選択をするための最終チェックリスト

  • 滞在期間が1年未満の場合:
    迷わずレンタルを利用しましょう。または家具付き物件を探してください。
    購入してまた処分するという手間とストレスは、短期滞在の貴重な時間を浪費するだけです。
    月額コストの高さは「快適な時間を買った」と考えれば安いものです。
  • 滞在期間が1年~2年の場合:
    「ハイブリッド利用」が最も賢明です。
    ベッドやソファなどの「処分に困る大物」だけをレンタルし、デスクや小物は購入します。
    これにより、初期費用と月額費用のバランスを最適化できます。
  • 予算最優先・体力に自信がある場合:
    IKEAやAmazonですべて購入し、自分で組み立てましょう。
    これが金銭的には最も安上がり(最強のコストパフォーマンス)であることは間違いありません。
    ただし、帰国時の処分計画(ムービングセールや廃棄業者手配)もセットで考えておく必要があります。
  • 会社負担がある・忙しい駐在員の場合:
    CORTなどのフルパッケージを利用し、カバン一つで新生活をスタートさせましょう。
    浮いた時間と労力を、仕事や家族とのアメリカ生活を楽しむために使うのが、結果として最も価値のある投資になります。

家具レンタルは、単なる「物の貸し出し」ではありません。
それは、「異国の地での生活の立ち上げ(Set-up)と撤収(Close-out)のアウトソーシング」です。
目に見える月額料金だけでなく、この「サービス価値」を含めて相場を判断することが、失敗しない選択の鍵となります。
ご自身のライフスタイル、予算、そして「何を大切にしたいか(時間か、お金か)」を天秤にかけ、最適なプランを選んでみてください。
皆さんのアメリカ生活が、快適で素晴らしいものになることを心から願っています。

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