京都仙洞御所・大宮御所は京都御苑の中にあります。

退位した天皇(上皇)のための御所で、大宮御所は上皇の后の御所のことをいいます。

私は京都に移り住んで約20年。

もともと寺社仏閣巡りが好きなので、いろんな所へ行きました。

京都仙洞御所の見学はガイドツアーのみとなっているので、今回ツアーに参加してきました。

そんな私が今回京都仙洞御所の詳細について紹介したいと思います。

京都仙洞御所の予約方法

仙洞御所の予約は現地で直接とホームページからとの2種類があります。

直接予約する方法

直接の場合は13:30と15:30の1日2回。

仙洞御所の迎賓館の方の門に予約する場所があります。

予約の開始は11:00から。

13:30と15:30のどちらに見学するかを言って、用紙に氏名等を記入します。

その際、身分証明証を求められますので、運転免許証か保健所、マイナンバーカードのいずれかを提示します。

整理券です。
入場は20分前から。
時間に余裕を持って行った方がいいでしょう。

ホームページからの予約

ホームページから参加許可証を取得する予約の場合は、宮内庁のホームページから予約します。

時間は、9:30・11:00・13:30・14:30・15:30からの1日5回となります。

ただし、ホームページからの予約の場合は実質2カ月くらい先でないと予約はとれない状態です。

宮内庁京都仙洞御所予約ページ

こちらも20分前から入場できるので、時間に余裕を持って行った方がいいと思います。

見学の所要時間と料金

見学の所要時間は約一時間です。

長いように思いますが、結構歩きます。

そして、丁寧にガイドさんが説明してくれますので、一時間は短く感じると思います。

料金は無料です。

京都仙洞御所・大宮御所の見どころ

京都仙洞御所の見どころを説明する前にガイドツアーについて。

ガイドさんは宮内庁の方です。

そして、ツアーの間はずっと警官がついてきています。

少し身が引き締まりますね。

そして、次のような注意点を最初に挙げられるので、きちんと守りましょう。

  • 写真、動画撮影はOK。
  • 携帯の着信等はならないようにしておくこと。
  • ツアー中の通話はしないこと。
  • 体調が悪くなったらすぐに言うこと。また、その時は勝手にグループから抜けないこと。
  • コースから外れたところ(苔などを保護している)には立ち入らないこと。

それでは、見学のコースに沿って見どころを紹介していきますね。

京都仙洞御所マップ

受付

門をくぐるとまずは受付です。

ここで先程の整理券と身分証を提示してパンフレットを受け取ります。

すぐ横の休憩所で時間まで待ちます。

トイレやロッカーもあるので用事を済ませておきましょう。

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京都大宮御所御車寄(おくるまよせ)

大宮御所の玄関。

現在も天皇皇后両陛下などが入洛される時には利用されています。

天皇皇后が来られる時には正面にある正門から御車寄まで赤いじゅうたんが敷かれるそうです。
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京都大宮御所御常御殿(おつねごてん)

以前は天皇皇后や外国の賓客が来られた時にお泊りになられた場所になります。


大正時代にトイレや調度品など、イギリスののちのチャールズ三世が来られた時に内部を全て洋風に作り替えられました。

あのダイアナ妃もお泊りになられています。

写真では分かりにくいですが、窓は全てガラス張りで中にはレースのカーテンがあって、外見とは違った趣となっています。

正面の庭(南庭)は、白梅・紅梅・赤松・黒松・ホテイチクが植えられていることから「松竹梅の庭」と呼ばれています。
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北池

仙洞御所の池には北池と南池があります。

今は繋がっていますが、以前は各池が独立していました。

北池は大宮御所(女院御所)の庭の池として造営されました。

御常御殿から眺めた北池です。
皇后さま方は、奥にある東山を借景に見事な景色を楽しまれたのでしょう。

又新亭(ゆうしんてい)

仙洞御所に二つある茶室のうちのひとつ。

抹茶式の茶室。
茅葺(かやぶき)と杮葺(こけらぶき)の屋根と丸い窓が特徴です。

抹茶式で、海外の要人もこちらでお茶の接待をされました。

かまどが複数あることから、以前はここではお茶をたてるだけではなく、宴もなされていたようです。

南門も残されています。
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阿古瀬淵(あこせがふち)

御所の造営以前からある池の一つです。

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紀貫之の邸宅跡の碑

近くには日本書紀を編纂した紀貫之の邸宅跡の碑があります。

すぐ隣の阿古瀬淵の名前は、貫之の幼名の「阿古久曾(あこくそ)」からつけられた名だといわれています。

紀貫之邸宅跡碑。
少しわかりにくいところにあり、ガイドがないと見逃しそうです。
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紅葉橋

北池と南池の間にある橋です。

南池から見える紅葉橋です。
秋には紅葉が見事です。
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八つ橋

中島を渡る入口にある橋です。

上には藤棚があります。
今は一年おきにしか開花しないようですが、開花すると見事な眺めとなります。
宮内庁HPより
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醒花亭(せいかてい)

煎茶をたてられていた茶室。

南池を一望する絶好の場所に建てられています。

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柿本人麻呂を祀った社

醒花亭の正面には何故か柿本人麻呂を祀った社があります。

当時京都では火災が多く、火災を防ぐため建てられたといいます。

柿本人麻呂は特に御所とは縁もゆかりもないのですが、ではなぜ柿本人麻呂なのかというと、

柿本人麻呂(かきのもとのひとまろ)➠火気の元、火止まる

という冗談のような語呂合わせから建てられたのだそうです。

当時の遊び心が感じられます。

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南池の州浜

醒花亭の正面には黒くて丸い石が敷き詰められてた州浜が広がっています。

その石の数はなんと12万個。

丸くてきれいな石を持ってくると、石一つにつき米一升と交換してもらえるとあって、町人たちはこぞって湯河原へ石拾いに行ったそうです。

石は200年以上入れ替えもなしで当時のまま残されています。

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仙洞御所跡地

天皇がおられた仙洞御所は再建はされていません。

跡地のみが残っています。

ここでガイドツアーは終了となります。

所要時間55分くらいでしたが、長さは全く感じませんでした。

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京都仙洞御所駐車場

京都仙洞御所の駐車場は、京都御苑の駐車場を使用します。

周辺の駐車場の情報もこちらの記事で紹介していますので、ご参考になさってくださいね。

まとめ

京都仙洞御所を紹介してきました。

ガイドツアーでは宮内庁の方の案内や警官が常に帯同するなど、独特の雰囲気を味わいながら見学することができます。

一度、予約をとって訪れてみてはいかがでしょうか。

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