花粉症の時期です。
花粉症の時期が近づいている今、そろそろ病院へ行って薬を処方してもらわないと、と思っている人もいるのではないでしょうか。
近くにかかりつけの病院があって気軽に診察を受けることが出来る人は良いのですが、そうではない場合は時間がかかったりしてなかなか病院へ行くのはおっくうなものです。
なので中には市販薬で済ましている人もいるかもしれません。
また、どんな効果があるのか正確には分からずに使用しているかもしれません。
しかし、自分で市販薬を購入する場合には、その薬がどんな薬なのか、また本当に自分に合っているのか分からないで購入しているかもしれません。
ここでは、花粉症の市販薬がどんな効果があるのか、どのくらいの強さのものなのかを紹介してみたいと思います。
私は花粉症歴は約30年。
いろいろな薬を試してきました。
現在は鼻づまりがメインの症状になりましたが、以前は目のかゆみ、喉のイガイガに悩まされたものです。
当時は現在のような良い市販薬がなかったので処方薬ばかりでしたが、その当時に今のような良い市販薬があったらよかったのに、と思います。
そんな私が花粉症の市販薬について説明しますね。
本記事の内容
抗ヒスタミン市販薬とは
一般に抗ヒスタミン剤と言われている服用薬には第一世代と第二世代というものがあります。
第一世代は眠気や口の渇きといった副作用が強いので、市販薬としては販売されていますが、現在では病院で処方されることはありません。
一方、第二世代の抗ヒスタミン剤は効果があるのはもちろん、副作用が取り除かれていたりして、身体に優しいものになっているので、第二世代の抗ヒスタミン剤が現在の病院処方の主流となっています。
花粉症の市販薬ランキング
花粉症の第二世代の市販薬を効き目・眠気・値段でランキングをつけてみました。
効き目の強い順ランキング
第二世代の市販薬を効き目の強い順に並べてみましょう。
( )内は処方薬名です。
第1位
第2位
第3位
という順になります。
眠気の強い順ランキング
眠気の強い順に並べると
第1位
第2位
・ストナリニZ (ジルテック)
第3位
第4位
となります。
ここで、注意が必要なのがザジデンです。
このザジデンは第二世代に入れるのがおかしいというくらい、眠気などの副作用が強い薬になります。
通常の薬では症状が改善しないという人で、車の運転などをしない人向けといってよいでしょう。
通常の人ならば効き目も眠気もそこそこのアレジオン10(処方薬名はアレジオン)やエバステルAL(処方薬名はエバステル)、少し物足りない人はコンタック鼻炎Z/ストナリニZ(処方薬名はジルテック)という使い方でいいかと思います。
価格の安い順ランキング
薬ごとの1日の薬価を安い順に紹介します!
ネット調べです。
一番大きい箱で計算しています。
➊新コンタック鼻炎Z(73.4円)
➋アレジオン20(73.9円)
➌アレグラFX(85.3円)
➍エバステルAL(95.0円)
➎ストナリニZ(102円)
➏パブロン鼻炎カプセルSα(132.8円)
➐コンタック600PLUS(200円)
市販薬と処方薬の値段を比較しました
花粉症の薬を飲むに当たって気になるのがその価格だと思います。
市販薬は価格が高くて、病院で処方してもらう方が当然安いと思いがちです。
しかし計算してみると、飲む期間によっては同じくらいになるようです。
では一番お目にかかると思われるアレジオンで見てみましょう。
処方薬の場合(初診料/診察料を含む)
14日分:2,180円
30日分:2,960円
市販薬の場合
14日分:2,199円
30日分:4,713円
このように14日分ではほとんど差はありませんが、30日分になると処方薬の方が圧倒的に安いということが分かります。
また、再診の場合は14日分でも初診料がなくなる分処方薬の方が安くなります。
なので、永く飲み続ける場合は処方薬の方が安くつくということになります。
花粉症の点鼻薬
ステロイドの点鼻薬
ステロイドというと怖いイメージがありますが、点鼻薬の場合は局所使用なので身体に全く問題はありません。
また、第二世代の抗ヒスタミン点鼻薬よりもよく効くので、一番のおすすめはこのステロイド点鼻薬ということになります。
抗ヒスタミン点鼻薬
点鼻薬には第二世代と呼ばれる、抗ヒスタミン点鼻薬というものがあります。
これはもともと内服薬としても使われている成分を点鼻薬にしたものです。
ステロイド点鼻薬と違って即効性がありますが、内服薬と同様に眠気が出る場合があります。
成分は、
- クロモグリク酸ナトリウム
- クロルフェニラミンマレイン酸塩
というものです。
ドラッグストアでは購入しやすい価格で販売されていて、ステロイドを敬遠する人もいるので、よく売れているのがこの抗ヒスタミン点鼻薬です。
血管収縮剤について
花粉症といえば鼻づまりで苦しいという人も多いはずです。
なので、市販の点鼻薬を使っている人も多いかと思います。
ここで、点鼻薬にも注意点が一つ。
一般の点鼻薬には血管収縮剤というものが入っています。
成分でいうと、(塩酸ナファゾリン、硝酸ナファゾリン、硝酸テトリゾリン、塩酸オキシメタゾンなど)といったもの。
箱を見ると分かりますが、だいたいのものにはこの血管収縮剤が入っているのです。
この血管収縮剤とというのは、炎症で膨らんだ血管を収縮させることによって鼻詰まりを解消するというもの。
即効性があってすぐにすっきりするのでいいのですが、依存性が強く効き目が永く続かないという欠点があります。
花粉症というのは通常2〜3ヶ月もの間続くものなのですから、薬が効かなくなってしまっては困りますよね。
漢方はどうなの?
花粉症によく効く漢方の市販薬に小青竜湯というものがあります。
鼻水や鼻詰まりによく効くので、医者などでも処方しているところもあります。
漢方というと、西洋医学の薬よりも安全というイメージがあって好む人も多いようですね。
確かに第二世代の抗ヒスタミン剤と同等かよく効くという報告もあるようです。
しかし、当然副作用もあって、
- 高齢者
- 胃腸が弱い方
- 体力のない方
といった人は動悸、胃腸障害などの副作用が生じる恐れがあるので注意が必要です。
まとめ
というわけで花粉症の市販薬についていろいろと紹介してきました。
以前は処方薬でしか手に入らなかった第二世代の抗ヒスタミン剤が、今では薬局でも手に入るようになって花粉症治療の選択肢も広がってきました。
なんといっても市販薬の良いところは手軽に手に入るということ。
特性をよく見極めて使用するとこんなに良いものはないでしょうね。
なお、予防に興味がある方はこちらの記事で花粉症予防の注射に関してはこちらで紹介しているので、よければご覧になって下さいね。
お子さんがいる方はこちらも参考になさってくださいね。