シェイクスピアって難しい?

はい、結構難しいです。芝居など見に行っても寝てしまうことが多いです。

しかし、大体の筋が分かっていると、最後まで見れるかもしれません。

また、大体の筋を分かっておきたいという人もいるかもしれません。

そんな人のために、シェイクスピアの四大悲劇の内容をかいつまんで解説します。

シェイクスピアの四大悲劇


シェイクスピアの作品は「歴史劇」「喜劇」「悲劇」に分かれています。シェイクスピアの四大悲劇というくらいですからこれらの作品はもちろん「悲劇」にあたります。

では紹介していきましょう。

注意!!!
全てのあらすじを知りたくない人は以下は読まないでくださいね!!!

リア王

四大悲劇の中でも最も有名ではないかと思います。少し話を変えて現代劇になったりもしていたようです。

登場人物

リア王:ブリテン国の王
コーディリア:リア王の末娘
ゴロネル:長女
リーガン:次女

あらすじ

リア王はブリテン国の王である。長年ブリテン国を治めてきたが、高齢になったため、国を分割して3人の娘に国を譲ることにした。

3人の娘は、長女をゴロネル、次女をリーガン、そして末娘をコーディリアといった。上の2人の娘はリア王に対しては言葉巧みに喜ばせるような発言を繰り返すことで、リア王からの信頼を得ていった。その一方末娘のコーディリアは歯に衣を着せぬ率直な発言を繰り返し、リア王から疎ましがられ、ついには激怒、勘当されてしまう。

しかし、ゴネリルとリーガンを頼って国を任せたリア王もこの2人に裏切られ、荒野をさまようことになる。

勘当された身でフランスの王妃となっていたコーディリアはリア王を助けるためにフランス軍と共にブリテンを攻めるが、フランスは敗北し、コーディリアはとらえられて殺されてしまう。

リア王はコーディリアの遺体を抱いたまま絶叫し、また自らも命を落としてしまう。

マクベス

シェイクスピアの四大悲劇の中では最も短い作品です。

登場人物

マクベス:スコットランドの将軍
マクベス婦人:マクベスの妻
バンクォー:同じく将軍でマクベスの友人
マルコム:スコットランド王の長男

あらすじ

スコットランドの王に仕えるマクベスと友人のバンクォーはある日、魔女の一群に出会う。魔女はマクベスに「領主になり、やがてはスコットランドの王になるだろう」と告げ、またバンクォーにも「お前の子供はスコットランドの王になるだろう」と告げます。

その後、コーダの領主が死去し、マクベスは予言どおりコーダの領主になります。

その予言を聞いた妻はマクベスを王にしようと、マクベスを煽ってスッコトランド王を短剣で暗殺させてしまい、その時一緒にいた妻も血を浴びてしまいます。

王の息子のマルコムはその時イギリスに向かっていたため、王殺害の嫌疑をかけられ、マクベスに王の座が転がり込んできます。王になったマクベスは魔女がバンクォーに告げた予言が気になり、バンクォーとその息子をも殺してしまおうとしますが、息子だけは難を逃れます。

マクベスは王の就任式でバンクォーの亡霊を見て取り乱し、妻は前王の血が手からとれずに狂乱死してしてしまうあたりから、マクベス夫妻の命運は尽きてしまっていたといっても良いでしょう。

やがて、スコットランドの元貴族やマルコム達がスコットランドに攻め入ってき、マクベスは討ち取られてしまいます。

オセロ

シェークスピアの四大悲劇の中でも一番人物の心理が分かりやすい作品です。副題は「ベニスのムーア人」

登場人物

オセロ:ベニスの貴族
デズデモーナ:オセロの妻
イアーゴー:旗手
エミリア:イアーゴーの妻
キャシオー:イアーゴーの同輩

あらすじ

オセロはベニスの貴族で、デズデモーナという妻を持ち、これをこよなく愛しています。

ある日、オセロの旗手であるイアーゴーは同輩のキャシオーが昇進する事を知り、嫉妬する。

イアーゴーは策を練り、オセロがデズデモーナに贈ったハンカチをキャシオーの部屋に置き、デズデモーナがキャシオーと浮気をしているとオセロに進言します。

怒ったオセロはデズデモーナを殺してしまいますが、イアーゴーの妻のエミリアが真実を告げるとイアーゴーはエミリアをも殺して逃走してしまいます。

悲しみの中でオセロもまた自殺をしてしまう。

ハムレット

シェークスピアの四大悲劇の中でも悲劇中の悲劇といえるのがこのハムレットでしょう。

登場人物

ハムレット:デンマーク王国の王子。
クローディアス:ハムレットの叔父。
ガートルード:クローディアスと再婚したハムレットの母。
ポローニアス:デンマーク王国の内大臣。
オフィーリア:ハムレットの恋人。ポローニアスの娘。
レアティーズ:ポローニアスの息子。オフィーリアの兄。
ホレイショー:ハムレットの親友。

あらすじ

ハムレットはデンマーク王の息子。その父であるデンマーク王が急死。デンマーク王には父の弟のクローディアがつきますが、母のガートルードはそのクローディアと再婚してしまいます。

ある日ハムレットは父の亡霊から、急死の原因はクローディアの毒殺によるものだと知り、復讐を誓う。

ハムレットは復讐のため狂気を装い、宰相のボローニアスはハムレットが慕う、娘のオフィーリアにハムレットの様子を伺いに行かせますが、うまくいきません。

やがて、ハムレットは暗殺の証拠を手に入れ、クローディアを毒殺しようとしますが、誤ってボローニアスを殺してしまいます。オフィーリアは悲しみのあまり狂い、溺死してしまう。

ボローニアスの息子で、オフィーリアの兄のレアティーズは父と妹の仇を討つことを決心し、王のクローディアと結託し、ハムレットを剣術の試合に誘い、毒剣と毒入りの酒を使って殺そうとするが、王妃のガートルードは自ら毒入りの酒を飲んで死んでしまい、ハムレットとレアティーズ両者とも試合の最中に毒剣で傷を負ってしまう。

死にゆくレアティーズから真相を聞かされたハムレットは、王を殺して復讐を果たした後、彼もまた死んでいく。

最後に

どうでしたか?
シェイクスピアって実際に本を読んでも結構難しくて読み切れないという人もいるかもしれません。

しかし、話の内容としては単純なものが多いので、筋さえ知っていれば本を読んだり演劇を見たりするのにも抵抗が少なくなると思いますよ。

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