京都嵯峨野へツアーなどで訪れる観光客が必ずといっていいほど乗車するのが嵯峨野観光鉄道のトロッコ列車ではないでしょうか。
このトロッコ列車、全長は7.3キロを約23分かけて走り、春は満開の桜、秋は鮮やかな紅葉と四季折々の景色を楽しむことが出来ることで人気の列車なんです。
ここでは、京都嵯峨野のトロッコ列車のチケット予約と予約状況の確認などについての方法を紹介します。
本記事の内容
トロッコ列車の座席と編成
予約もそうなのですが、まずはトロッコ列車がどんな列車なのかの説明をしておきますね。
トロッコ列車は6両編成。
そのうちの1両は動力機関車なので、実際に人が乗る車両は5両ということになります。
定員は、
- 1号車:56名
- 2号車:64名
- 3号車:60名
- 4号車:64名
- 5号車:60名
で、合計定員はは304名。
このうち、1号車から4号車までは、窓ガラスがあるいわゆる普通の列車。
5号車はリッチ号といって、窓ガラスがない自然を満喫できる車両で人気の車両となっています。
とはいえ、吹きさらしなので天候によってはつらいかもしれません。
トロッコ列車の予約方法
トロッコ列車って気候の良いシーズン期には結構予約でいっぱいになります。
週末は朝から夕方まで予約でいっぱいなんてこともあります。
せっかく行くのですから、乗れないなんてことの無いようにしたいものです。
トロッコ列車の予約方法は、
- JR西日本の主な駅の「みどりの窓口」
- JR西日本の「インターネット予約サービス」
の3種類があります。
発売期間は、乗車日の1ヶ月前の午前10時からとなっています。
JR西日本の主な駅の「みどりの窓口」
一番お手軽な予約方法かもしれません。
切符もその場で手にすることが出来て安心ですね。
ただし、購入できるのは次の駅に限られているので、ご注意下さいね。
【発売箇所】
京都駅、亀岡駅、二条駅、嵯峨嵐山駅、稲荷駅、新大阪駅、大阪駅、鶴橋駅、
京橋駅、新今宮駅、JR難波駅、天王寺駅、奈良駅、関西空港駅、三ノ宮駅
JR西日本の「インターネット予約サービス」
このサービスのいいところは全国どこで予約をしても、JR西日本の好きな駅(みどりの窓口)で切符を受け取ることが出来るところです。
例えば東京から電話で予約をして、当日にトロッコ列車の最寄り駅(JR馬堀駅)のみどりの窓口で切符を受け取ったり出来るのです。
発売は乗車日の1ヶ月前の10時から発車時刻の30分前までとなっています。
受付時間:5:30〜23:30/年中無休
予約はこちらからできます(JR西日本のJ-WESTネット会員登録(無料)が必要です)
トロッコ列車の予約状況を確認する
トロッコ列車の予約状況は次のページで確認することが出来ます。
ちなみに当日の予約状況も確認できます。
リッチ号(5号車)の予約について
先に紹介した、窓のないリッチ号(5号車)は予約が出来ません。
当日販売のみとなっています。
遠方の方はとりあえず前売り券を買っておいて、当日にリッチ号の券にしてもらうしかないのです。
もちろん、早く行かないとその日分のリッチ号はすべて満席、なんてこともあるのでリッチ号を目指すなら早めに予約に行かないといけません。
がんばりましょう!
トロッコ列車の料金
トロッコ列車の料金についても紹介しておかないといけませんね。
普通運賃(片道)は乗車区間にかかわらず均一となっています。
大人630円
小人320円
区分は、
大人:12歳以上
小人:6歳以上12歳未満
幼児:1歳以上6歳未満
乳児:1歳未満
乳児・幼児は、大人1名につき1人まで無料。ただし、席を利用する場合は小人料金が必要です。
6歳以上でも小学校入学前の小児は幼児、12歳以上でも小学生は小児となります。
トロッコ列車事情
余談ですが、トロッコ列車事情についても触れておきますね。
もともとトロッコ列車はJR山陰線の電化複線化で山を突っ切るトンネルが建設されたことから、使われなくなった山のすそ野を走る線路を利用しようということで平成3年に始まったものなのです。
運営会社の嵯峨野観光鉄道はJR西日本の100%の子会社として出発したのですが、最初の仕事は錆びついた線路や雑草だらけの路線を掃除することだったといいます。
客車も貨車をレトロ風に改造し線路際に桜を植えたりし、無事開業。
当社見込んでいた年間利用者数は23万人でしたが、初年度はなんと69万人超。
その後も右肩上がりということです。
平成25年度のトロッコ列車の利用客は105万人と過去最高を記録し、平成26年度も過去成功記録を塗り替えるのは確実なんだとか。
そんな順調満帆ともいえるトロッコ列車ですが、最近ではまた違った理由で利用客が増加しています。
なぜ最近になって急激に増えてきたのかというと、外国人観光客、特に台湾からの観光客のトロッコ列車利用が増えているからで、利用客の20%の約20万人が外国人観光客、さらにそのうちの7万人が台湾人観光客というのですから驚きです。
台湾に限らずなのですが、最近の外国人向けの京都ツアーでは、USJからトロッコ列車に乗るというツアーが売れに売れているとか。
USJに関しては世界でも2カ所しかないハリーポッターエリアが開業となったことで、外国人観光客が増えたのはいうまでもありません。
ですが、現在ではUSJからトロッコ列車に乗るという行程のないツアーは売れないそうです。
25年4月に高速道路が整備され、大阪から京都、それも嵯峨野方面へのアクセスが格段に向上しツアーを組みやすくなったことや、円安、そして東南アジアからの訪日客へのビザ発給要件が緩和されたことも影響しているのでしょう。
現在台湾ではトロッコ列車に乗ることが日本観光の定番となっているそうで、USJとの相乗効果で今後ますます外国人観光客の利用が増えてくるのかもしれませんね。
最後に
京都に来たらトロッコ列車は外せません。
ぜひ予約をして、京都の自然を味わってみて下さいね。