雛まつりの季節がやってきましたね。
毎年雛人形を飾っていても、
「あれ?どうだったかな?」
「雄雛と雌雛はどっちがどっちだったかな?」
なんて思うことはありませんか? ここではそんな疑問について答えたいと思います。
雛人形の飾り方【関東と関西の違い】
結論から言いますと、雄雛と雌雛の飾り方って地域によって違うんです。
京都を中心とする関西は雄雛が左、雌雛は右。
関西以外はその反対になります。
歴史的な観点からいうと、順番としては京都の並べ方が最初の並べ方なんです。
日本では古来から男と女が並ぶ時には男は左というのが慣わしでした。
これは陰陽説に基づいているんですが、ここでは難しいことは省きましょう。
その慣わしにならって、雛人形でも雄雛が左ということになっていたんですね。
この並べ方に変化がもたらされたのは大正の時代。
大正天皇が即位の写真を撮る時に、男女の並び方の世界基準に習って大正天皇が右に、皇后様が左に並ばれたのです。
それ以降、結婚式などでも男が右に座る形が根づき、雛人形にも関東を中心にこれが採用されていったのです。
京都などでは慣わしを大事にして、今なお雄雛は左になっています。
これが地域によって雛人形の並び方が違う理由なのです。
雛人形の由来
ここで、雛人形の由来についても説明しておきましょう。
雛まつりの行事って江戸時代からのものなのですが、その頃は雛人形は女の子の幸せを願うための身代わりだったんですよね。
3月の桃の節句の日って元々は身代わり雛を流す日だったんですが、いつしかその人形を家に飾るようになったのです。
そしてその人形はその家の財力を誇示するものとなっていくのです。
今でも雛を流す地域は残っているのですが、もうすっかり雛人形は飾るものになっていますね。
京都とその他の地域では顔も違う?
京都と関東などのその他の地域では雛人形の顔も違うということは知ってますか?
京都は目が細く切れ長な感じで、顔自体が少しきついイメージ。
関東などでは目は丸めで顔もふっくら、少し優しいイメージ。
京都ではやはりお公家さんのイメージなのでしょうか。
とは言っても京言葉もなくなりつつある昨今ではこういった違いもなくなってくるのかもしれませんね。
まとめ
そう思うと、どちらで並べるかというのは、
関西と関東、どの地域に従うのか。
古来の風習でいくのか世界基準でいくのか。
という判断の仕方でいいのではないでしょうか。
どちらの並べ方で並べるにしても、尋ねられた時にはどういった理由でこういう並べ方をしている、ということが答えられればスマートで格好いいですよね。
飾る時期も気になるところです。
「雛人形を飾る時期としまう時期はいつがいい?」という記事もご参考になさって下さいね。